こんにちは。電書沼、運営者の「ハムタス」です。
その隣人、悪質につきのネタバレを調べているあなたは、1巻・2巻で何が起こるのか、最終回の結末はどうなるのか、黒塚なつ江の正体や最初に現れる不審者の正体、佐伯律がどうやって反撃するのかまで気になっているかなと思います。
さらに、漫画は完結しているのか、原作小説はあるのか、なつ江は最後に逮捕されるのか、安住とはどんな人物なのか、コミックシーモアで無料で読めるのか、どこで読めるのかも押さえておきたいですよね。ここ、まとめて知りたいところです。
この記事では、『その隣人、悪質につき~奪われた日常を取り戻すまで~』について、全2巻の大きな流れと最終回、律の正体、安住との関係、なつ江に待つ結末まで整理します。

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- 1巻と2巻で起こる重要な展開
- 黒塚なつ江と安住の正体
- 最終回の復讐と結末
- 完結状況とコミックシーモアの配信情報
その隣人、悪質につきのネタバレ全巻
まずは、全2巻を通して何が起こるのか、大きな流れから見ていきましょう。
本作は、親切そうな隣人との出会いから始まり、監視や嫌がらせによって日常を壊されていく前半と、証拠を揃えた律が形勢をひっくり返す後半でかなり雰囲気が変わります。
第1巻では、なつ江がどこまで危険な人物なのかが少しずつ見えてくる一方、律はまだ周囲から信じてもらえるだけの材料を持っていません。

しかも、なつ江にはアパートで長く暮らしてきた実績と信用があります。
新しく引っ越してきた律とは、最初から周囲への影響力に大きな差があるんですね。
この信用差が、本作のかなり重要なポイントです。
もし、相手が誰から見ても明らかな問題人物なら、律が相談した段階で話はもっと簡単だったはず。
でも、なつ江は表向きには面倒見がよく、住人同士をまとめる側の人物として振る舞っています。
個人的には、最初から派手に復讐する作品というより、信用のある加害者に被害者が孤立させられる怖さをしっかり描いてから反撃へ入るところが、この作品の肝かなと思います。
そして、第2巻ではそれまで弱い立場に見えた律が、ただ耐えていたわけではなかったことが分かってきます。
- 不審者に見えた安住の正体
- なくなった洗濯物
- なつ江の過去
- 律の大学での立場
前半では別々に見えた要素がつながり、後半の逆転を作っていく構成です。
- なつ江の親切がどの段階から執着へ変わるのか
- 周囲から信頼されている人物が加害者である怖さ
- 序盤の不審者が後半でどんな役割を持つのか
- 律が感情的な仕返しではなく証拠を重視する理由
- 奪われた日常というタイトルが最後にどう回収されるのか
1巻ネタバレ|親切な隣人の本性
主人公の佐伯律は、大学進学をきっかけに地方から東京へ上京し、アパートで初めての一人暮らしを始めます。
母親に女手一つで育ててもらった律にとって、大学進学と上京はかなり大きな人生の節目です。
期待がある一方、慣れない土地で生活を始める不安もある
そんなタイミングで隣室に住んでいたのが、中年女性の黒塚なつ江でした。
なつ江は新生活に慣れていない律を気遣い、困り事の相談に乗るなど、序盤ではかなり面倒見の良い人物として登場します。
律自身も最初は、頼れる人が隣にいて安心したと感じています。



上京したばかりで知り合いも少ない律からすると、地域やアパートのことを知っていて、何かあれば相談できる隣人は心強い存在に見えるんですよね。
しかも序盤では、パーカーとマスク姿の怪しい男性がアパート周辺に現れます。
さらに、律の洗濯物がなくなる出来事まで起こるため、律も読者も、危険なのは別の人物なのではないかと考えやすい流れになっています。
そんな不安を感じている律に対して、なつ江は親身に振る舞います。
住人たちを交えた話し合いまで行うため、この段階では完全に律を守る側に見えるんですね。
ところが、なつ江の世話焼きは少しずつ普通の隣人付き合いを越えていきます。
食生活を心配して料理を持ってくるだけなら、まだ世話好きな人で済むかもしれません。
しかし、誰と話しているのか、女性との付き合いはどうなのかといったプライベートへ踏み込み、さらに生活状況を細かく把握しようとするようになります。
ゴミの中身にまで関心を示すなど、律の生活を知りたいという欲求がどんどん強くなっていき、親切という言葉では説明できない監視的な行動が目立ち始めるんですね。



ここで怖いのは、なつ江本人が自分の距離感のおかしさを問題だと思っていないように見えるところです。
相手を心配している、若い一人暮らしの男性を助けている
という形を取りながら、実際には律の境界線をどんどん越えていきます。
そして、決定的なのが、なつ江が律に男女の関係を求める展開です。
それまでの世話焼きが純粋な善意ではなく、律という若い男性への強い執着を含んでいたことがはっきりします。
律は恐怖と嫌悪を感じ、なつ江を拒否。
これ以上、自分の生活へ踏み込まないでほしいという意思を示します。
普通なら、ここで距離を置けば終わる話ですよね。でも、なつ江は違います。
最初は善意に見えていたなつ江の行動が、律への異常な執着だったと分かってくる巻です。親切な隣人から加害者へ変わる落差がかなり怖いですよ。
拒絶されたなつ江は、律から離れるのではなく、今度は攻撃する側へ回ります。
壁を叩くような騒音、玄関前への嫌がらせ、周囲の住人への働きかけなど、律が自宅にいても落ち着けない状態を作っていきます。
さらに厄介なのが、自分が迷惑行為をしているにもかかわらず、あたかも律のほうに問題があるよう周囲へ印象づけようとするところです。
ここで効いてくるのが、なつ江がアパートの古株として住民や管理人から信頼されていること。



引っ越してきたばかりの律が被害を訴えても、簡単には信用してもらえません。
| 人物 | 周囲から見える立場 | 実際の状況 |
|---|---|---|
| 佐伯律 | 最近引っ越してきた若い大学生 | なつ江から嫌がらせを受ける被害者 |
| 黒塚なつ江 | 長く住む親切で面倒見の良い住人 | 律を監視し孤立させようとする加害者 |
つまり、律は嫌がらせそのものだけでなく、周囲に信じてもらえないという二重の苦しさを抱えることになります。
しかも、なつ江の行動はアパートの中だけでは終わりません。
律のアルバイト先へも影響を及ぼし、住居だけではなく学校生活や仕事を含めた日常そのものへ入り込もうとします。
単に怖い隣人が暴れるというだけではなく、周囲からの信用まで使って被害者を孤立させるところが、本作のイヤ~なリアルさだと思います。



第1巻はかなりストレスがたまる内容ですが、この苦しい状況があるからこそ、第2巻で律が反撃へ切り替わったときの爽快感が大きくなる構成なんですよ。
2巻ネタバレ|律の反撃と逆転
2巻に入ると、それまで我慢を続けていた律が反撃へ切り替わります。
大きなきっかけになるのは、故郷で暮らす母親から届いた荷物まで、なつ江の嫌がらせの対象になったことです。
律にとって母親は、自分を女手一つで育ててくれた大切な存在です。
上京後も食料や手紙を送ってくれる母親の存在は、慣れない東京生活の中で律を支えているものでもあります。
自分への嫌がらせについては耐えてきた律ですが、母親の気持ちまで踏みにじられたことで、その我慢が限界を迎えます。
ここで、律が単純に怒鳴り込んで終わらないのが、本作の面白いところ。
律は、なつ江を問い詰める一方で、感情的に同じ嫌がらせを返すような方法には出ません。
むしろ一度関係を修復するような姿勢を見せ、なつ江から過去について情報を引き出そうとします。



つまり、勝つために必要な材料を集める方向へ頭を切り替えるんですね。
ここまでの律を見ていると、なつ江に怯えて何もできなかった青年に見えます。
でも実際には、自分の立場が弱いことを理解したうえで、証拠がなければ信用差を覆せないと考えていたとも読めます。
そして、律が注目するのが、自分の前にこの部屋で暮らしていた住人の存在です。
その過程でつながるのが、律が入居直後に見かけていた安住という男性。
第1巻では、パーカーとマスク姿で現れ、律の洗濯物がなくなったタイミングとも重なるため、かなり怪しい人物として描かれていました。
ところが、安住は不審人物ではなく、実は律より前になつ江から同じような被害を受けていた前住人だったんです。
安住もかつてなつ江から距離を詰められ、その要求を拒んだことで嫌がらせの対象になっていました。
精神的に追い詰められ、最終的にはその部屋を離れることになります。
律は安住の存在によって、自分への嫌がらせが偶発的なものではないと知ります。
なつ江の過去を知る安住が現れたことで、律対なつ江という一対一の問題から、過去から繰り返されてきた行動を明らかにする段階へ話が変わっていきます。
さらに安住は、律が引っ越してきた直後に起きた洗濯物の件についても重要な情報を持っています。
序盤では安住が盗んだのではないかと思わせる配置だったのに、実際には安住は真相を知る側だった。



この変わりようが、かなり気持ちいいですね。
律自身も、なつ江から受けた行為や発言を記録しており、安住の証言と合わせて第三者へ説明できる材料を揃えていきます。
2巻は、一方的に追い詰められる展開から、証言・記録・法律知識を使った逆転へ切り替わります。
1巻でモヤモヤした分、後半のカウンターが効いてきますよ。
なつ江は最後まで、自分が住民から信頼されているという立場を利用して律を追い出そうとします。
しかし、今回は、安住のときとは違います。
律には記録があり、安住という過去の被害者もいる。
そして何より、律自身が法律を学ぶ学生として、感情ではなく事実を積み上げていました。
そのために開かれた住民たちの集まりが、逆になつ江の行為を明らかにする場となります。
前半で積み重ねられた信用関係が、一気に崩れていく構成です。
なつ江が律を追い出すために利用しようとした住民たちの前で、なつ江自身が説明を求められる立場へ変わる。
まさに、形勢逆転ですよ。
黒塚なつ江の正体と悪質な嫌がらせ
黒塚なつ江は、本作で起こる隣人トラブルの中心人物です。
表向きは世話好きで頼れる住人ですが、実際には気に入った年下男性との距離を一方的に縮め、拒絶されると攻撃へ転じるという危険な一面を持っています。



なつ江の怖さは、最初から分かりやすい悪人として登場しないところにあります。
最初は料理を持ってきたり、困っている律を心配したり、住民たちへ声をかけたりと、むしろ頼りになる隣人に見えるんですよね。
律が上京したばかりで周囲に頼れる人が少ないことを考えると、この親切は非常に効果的です。
律自身も警戒するどころか、なつ江が隣人でよかったと安心します。
だからこそ、後になって監視や執着が見えたときの気味悪さが増します。
| なつ江の表の顔 | 実際の行動 |
|---|---|
| 親切な隣人 | 律の生活へ過剰に干渉する |
| 面倒見の良い古株 | 住民からの信用を利用する |
| 律を心配する人物 | 交友関係や生活を監視する |
| 若者を助ける人物 | 自分の要求を受け入れるよう迫る |
| 被害を訴える住人 | 実際には律を孤立させていく |
作中では洗濯物、ゴミ、騒音、近隣住民への悪評、アルバイト先への働きかけなど、律の生活圏そのものへ干渉していきます。
嫌がらせの一つ一つを見るだけでも十分に迷惑ですが、なつ江の本当の恐ろしさは、それらを組み合わせて律の逃げ場を減らしていくことにあります。
- 自宅では落ち着けない
- 管理人へ相談しても信じてもらいにくい
- 住民からの印象も悪くなる
- アルバイト先にも影響が出る
こうして律に、どこへ行っても自分の生活へなつ江が入り込んでくるような感覚を与えていくんですね。
さらに怖いのは、律だけが特別なケースではなかったこと。
前住人の安住にも似た経緯で接近し、拒否されたあと嫌がらせへ転じていました。
つまり、なつ江の問題は一時的な感情の爆発ではなく、以前から同じような行動を繰り返していたことがうかがえるということなんですね。
安住が部屋を出ていったあとも、なつ江自身の立場は大きく変わっていなかったため、次に入居してきた律に対しても同じ構図を作ろうとしたと考えると、かなりゾッとします。



なつ江の最大の武器は力ではなく、アパート内で積み重ねてきた信用です。
だから律は、単に嫌がらせを受けていると訴えるだけではなく、その信用より強い客観的な材料を準備する必要がありました。
タイトルにある悪質につきという言葉は、単純に嫌がらせが激しいという意味だけではなく、周囲からの信用を盾にして自分を正しい側へ見せる巧妙さにもかかっているように感じます。
そして、なつ江が築いてきた信用が後半で崩れるからこそ、単にアパートから出ていくだけではない制裁感が生まれるんですよ。
不審者の正体は前住人の安住
物語序盤でかなり怪しく描かれるのが、パーカーとマスク姿で現れる男性です。
律の洗濯物がなくなる出来事と近いタイミングで姿を見せるため、読者としてはこの人物が何かしたのでは、と疑いたくなる配置になっています。
しかも、なつ江はこの段階では律を助ける側に見えます。
そのため、序盤だけなら怪しい男が加害者で、なつ江が善良な隣人という構図に見えやすいんですね。
ところが、その男性の正体が律の部屋に以前住んでいた安住です。
しかも、安住は加害者側ではなく、なつ江に人生を乱された過去を持つ被害者でした。
安住もかつて、なつ江から距離を詰められた末に関係を拒否し、その後に嫌がらせを受けています。
その影響は部屋を出れば簡単に消えるようなものではなく、精神的にも深く傷ついていました。



ここで、第1巻の印象がかなり変わります。
怪しい格好をしている安住は、危険人物だから律の周辺にいるのではなく、なつ江との過去があるからこそ、このアパートや新しい入居者を気にしていたと見ることができるんですよね。
序盤では怪しい人物に見えた安住が、後半ではなつ江の過去を知る重要な証人になります。
この立場の反転は、本作で特に分かりやすい伏線回収ですね。
さらに安住は、律の洗濯物に関する出来事についても重要な情報を持っています。
第1巻では、安住が現れたあとに洗濯物がなくなったため、どうしても疑いの目が向きます。
でも実際には、安住自身が犯人だったわけではなく、なつ江の行動を知る側でした。
つまり、序盤で読者に向けられていた疑いの方向そのものがミスリードになっています。
なつ江が善人に見えていたことと、安住が不審者に見えていたこと
この二つがまとめてひっくり返るのが、後半の気持ちいいところですね。
安住は律がなつ江の行動を証明するうえで大きな力になりますが、それだけの人物ではありません。
一度被害を受けて逃げるしかなかった安住が、今度は律と一緒になつ江に向き合う。この部分は単なる復讐要員ではなく、安住自身が過去の被害と向き合い直す物語にもなっていると私は感じました。
そして最終的に律と安住が友人になることで、序盤の怪しい男という第一印象から、物語の最後では律にとって東京で大切な存在へ変わります。
律の正体は法学部の特待生
前半だけ読むと、律はなつ江に振り回されてしまう気弱な大学生に見えます。
でも後半の逆転につながる大きな伏線が、律の大学進学そのものです。
律は有名大学の法学部へ特待生として進学できるほど優秀な学生。序盤ではそれほど前面に出てきませんが、反撃へ入ってからこの設定が一気に意味を持ち始めます。
母親が律の進学を喜んでいることや、特待生であることは序盤から示されており、後から突然追加された能力ではありません。
最初にさらっと見せられていた情報が、後半でなつ江へ対抗するための武器につながる。ここも伏線回収として分かりやすい部分です。
ただし、律が強いのは、法律用語を知っているからというだけではありません。
むしろ重要なのは、なつ江が周囲から信頼されている状況を理解し、自分の主張だけでは勝てないと考えているところです。
自分の主張だけでなつ江を責めるのではなく、記録を残し、過去の被害者とつながり、第三者にも説明できる材料を集めてから動きます。
証拠、証言、法律知識を組み合わせることが、なつ江との信用差をひっくり返す決め手になるわけですね。
| 前半の律 | 後半で分かる律の強み |
|---|---|
| 気弱で押されているように見える | 状況を冷静に観察している |
| なつ江へ強く言い返せない | 感情より証拠を優先する |
| 新入りで周囲からの信用が弱い | 安住の証言と記録を揃える |
| 普通の大学生に見える | 法学部の特待生という背景がある |
本作で重要なのは、刑法の条文を暗記しているから律が勝つという単純な話ではありません。
なつ江が信用を利用して律を孤立させたのに対して、律は第三者にも確認できる材料を積み上げて信用差を崩す。頭脳と準備で立場をひっくり返すという構造が、本作の反撃パートの気持ちよさにつながっています。
その隣人、悪質につきのネタバレ結末
ここからは、なつ江との決着や最終回について整理します。
結論を先に言うと、律は泣き寝入りせず、安住と協力してなつ江への反撃に成功します。しかも最後は、律が自分の日常を取り戻すだけで終わらないところがポイントです。
第1巻では、律が訴えても周囲がなつ江を信用するという状況でした。それが最終局面では、なつ江がこれまで利用してきた住民たちの前で、自分の行動を突きつけられることになります。
つまり本作の結末は、単純になつ江へ仕返しをするだけではありません。
前半で奪われた信用、安心できる自宅、周囲との関係を一つずつ取り戻し、同時になつ江が築いてきた偽りの立場を崩していく決着になっています。
最終回でなつ江への復讐は成功する?
律の反撃は成功します。
終盤でなつ江は、それまで築いてきた住民からの信用を利用し、律を問題のある住人としてアパートから追い出そうとします。
これまでなつ江は、住人同士の話し合いを仕切る側として振る舞ってきました。そのため、自分が中心になって律を責めれば、周囲も自分についてくると考えていたのでしょう。
一方の律は、新しく入居してきたばかりの若者です。
表面的な信用だけを比較すれば、最後までなつ江のほうが有利に見えます。ここ、また律が負けるのではと不安になりますよね。
ところが、この場が結果的になつ江の本性を明らかにする場所になります。
なつ江にとって誤算だったのは、律が以前と同じ律ではなかったことです。
安住という過去の被害者につながり、なつ江の行動について説明できる材料を集め、律自身も受けた被害について記録を残していました。
安住が過去の被害や自身が知っている事実について語り、律もそれまで残してきた記録を示すことで、なつ江だけの一方的な説明では押し切れない状態になるんですね。
ここで初めて住人たちは、律となつ江のどちらを昔から知っているかではなく、実際に何が起きていたのかを判断できるようになります。
それまで律の訴えを疑っていた住人たちも、客観的な材料が出てきたことで状況を理解していきます。
復讐の特徴
律はなつ江と同じ方法で嫌がらせをやり返すのではなく、相手が隠していた行為を証拠によって表へ出します。感情的な報復ではなく、なつ江が最も頼りにしていた周囲からの信用を事実によって崩すところが、本作のスッキリ感につながっています。
私としては、力でねじ伏せる復讐ではなく、前半で律を追い詰めた信用という武器を、事実と証拠によって無効化していく展開が面白いところかなと思います。
なつ江は律を孤立させるため、周囲に自分の話を信じさせてきました。でも、その方法は証拠によって嘘が崩れた瞬間、一気に弱点へ変わります。
味方だと思っていた住民たちが状況を理解し始め、管理する側の態度まで変化する。
第1巻で律が味わった、誰にも信じてもらえない苦しさが、そのまま逆方向へ返っていくような決着です。
同じように、追い詰められた側が形勢をひっくり返していく漫画が好きなら、電書沼の復讐なら、ぼくに任せてのネタバレと結末も近い検索意図で読みやすいですよ。
なつ江は逮捕され強制退去になる?
なつ江は、これまで住民たちに見せていた親切な人物という立場を失い、アパートにも居続けられない状況へ追い込まれます。
作中の決着では管理人から退去を求められる展開となり、律を追い出そうとしていたなつ江自身が出ていく側になるという逆転が起こります。
ここはかなり分かりやすい因果応報ですよね。
なつ江は自分の信用を使い、律を問題住人として扱わせることでアパートから排除しようとしていました。ところが最終的には、自分の行動が明るみに出たことで、その信用も居場所も失うことになります。
さらに確認できる結末では、なつ江は逮捕され、数百万円規模の賠償を負うとされています。
ただし、ここで注意しておきたいのは、作品内の制裁と現実の法律判断をそのまま重ねないことです。
漫画では複数の行為や過去の被害がまとめて明らかになることで、なつ江が大きな代償を負う結末として描かれています。
現実では、騒音、荷物への被害、つきまとい的な行為、勤務先への働きかけ、名誉に関わる行為など、それぞれについて事実関係や証拠が確認され、刑事・民事・賃貸借上の対応が個別に判断されることになります。
そのため、作中で示される賠償額を現実の隣人トラブルにおける相場だと考えるのは避けたほうがいいです。
作中の逮捕や退去、賠償は漫画内の展開です。現実の賃貸住宅で退去を求める手続きや、刑事・民事上の責任が成立する条件は個別事情によって異なります。また、数百万円という金額も現実の損害賠償額の一般的な目安として扱えるものではありません。実際のトラブルでは証拠や契約関係などを確認したうえで、最終的な判断は専門家にご相談ください。
物語として見ると、なつ江への最大の制裁は金銭だけではないかなと私は思います。
なつ江は長く暮らす中で、親切で頼れる住人というイメージを作ってきました。
それを使って律や安住を追い詰めてきたわけですが、最後にはその信用そのものを失います。
なつ江が周囲から信用されていたからこそ、その信用を完全に失うこと自体が大きな制裁になっているんですね。
律と安住は最後に友人になる
最終回でもう一つ重要なのが、律と安住の関係です。
初登場時の安住は、律にとって完全に怪しい人物でした。
パーカーとマスク姿でアパート周辺に現れ、洗濯物がなくなる出来事まで重なっているため、律が警戒するのは当然です。
ところが真相が分かってみれば、二人はなつ江によって日常を脅かされた被害者同士でした。
律にとって安住は、なつ江を追い詰めるためだけの証人ではありません。
安住は律よりも前になつ江から被害を受け、当時はその場所を離れることでしか逃げられませんでした。
一方の律も、周囲から信じてもらえない状況へ追い込まれます。
二人が出会ったことで、安住は自分の経験を証言として生かすことができ、律は自分だけでは証明しきれなかったなつ江の過去へたどり着くことができます。
つまり二人は、単に利害が一致した協力者ではなく、同じ苦しさを理解できる相手でもあるんですよね。
一緒に問題へ向き合ったことで関係が深まり、最後には東京でできた初めての友人と呼べる存在になります。
律が母親へ友達ができたことを伝えられるようになったのは、派手な制裁シーンに比べれば地味ですが、かなり大切なラストだと思います。
律が東京へ来た目的は、なつ江と戦うことではありません。
大学へ進学して新しい生活を始めることでした。
しかし、そのスタート地点でなつ江と出会ったことで、安心できる自宅や近隣関係だけでなく、本来なら楽しみにしていたはずの東京生活そのものが歪められてしまいます。
タイトルは奪われた日常を取り戻すまでですが、律が取り戻したのは単に静かな部屋だけではありません。
- 安心して家へ帰れること
- 周囲から問題人物だと思われないこと
- 母親との穏やかな関係を守れること
- 他人を信用して新しい人間関係を作れること
- 大学生として本来の生活へ戻れること
こうしたもの全部を含めて、日常なんだと思います。
そして安住にとっても、以前は逃げることで終わったなつ江との問題に改めて向き合えたことで、自分の過去を少し取り戻す結末になっています。
なつ江によって日常を壊された二人が、なつ江を倒したあとに友人になる。
失ったものを取り戻すだけではなく、新しいつながりまで生まれるというところまで含めて、この作品のタイトルがきれいに回収されているように感じます。
原作はある?漫画は全2巻で完結
その隣人、悪質につき~奪われた日常を取り戻すまで~は、全2巻で完結している漫画作品です。
作者は滝沢いづみさん。出版社は1LDK、レーベルはコミックノワールです。
コミックシーモアでは2巻完結として扱われているため、続刊を待たなければ結末まで分からないタイプの作品ではありません。
| 作品名 | その隣人、悪質につき~奪われた日常を取り戻すまで~ |
|---|---|
| 作者 | 滝沢いづみ |
| 出版社 | 1LDK |
| レーベル | コミックノワール |
| ジャンル | 青年マンガ・サスペンス・ホラー・人間ドラマ |
| 配信開始 | 2026年9月4日 |
| 巻数 | 全2巻完結 |
全2巻ということは、なつ江との出会いから嫌がらせ、安住との接触、反撃、最終的な決着までが現在配信されている範囲で完結しています。
最近の電子コミックでは、一つの事件を長期間追いかける作品も多いですが、本作は短編寄りの構成です。
そのため、長く引っ張られてモヤモヤした状態が続く復讐ものが苦手な人には読みやすいかもしれません。
- なつ江の本性が分かるまでが早い
- 嫌がらせパートを長期間引っ張らない
- 安住や律の伏線が短い中で回収される
- 最終巻で反撃から結末まで確認できる
また、現時点では小説家になろうやカクヨム、エブリスタなどのWeb小説を原作としたコミカライズ作品であるという公式情報は確認されていません。
1LDKの作品として漫画作品の形で展開されているため、現状では原作小説をもとにしたコミカライズではなく、漫画作品として楽しむタイトルと考えるのが分かりやすいです。
つまり、Web小説へ行けば漫画より先の話を大量に読めるタイプではありません。
その一方で漫画自体が全2巻で完結しているため、原作の先を探さなくても結末まで確認できます。
全2巻という短さなので、長期連載の復讐漫画よりも早いテンポで、なつ江との出会いから決着まで読めるのが大きな特徴ですね。
コミックシーモアで無料で読める?
『その隣人、悪質につき~奪われた日常を取り戻すまで~』は、現時点ではコミックシーモアの先行作品として配信されています。
確認時点では、コミックシーモア上で全2巻完結と案内されており、各巻150pt・165円税込の表示があります。
さらに第1巻については、2026年9月20日まで無料で読めるキャンペーン表示が確認されています。
ただし、ここはかなり重要です。
電子書籍の価格や無料キャンペーンは固定ではありません。
今日無料だった作品が明日には通常価格へ戻ることもありますし、逆に新しい割引キャンペーンやクーポン対象になる場合もあります。
そのため、この記事では2026年9月20日時点で確認できる状況として紹介しています。
| 確認項目 | 2026年9月20日時点 |
|---|---|
| 配信先 | コミックシーモア先行 |
| 巻数 | 全2巻完結 |
| 第1巻 | 無料表示あり・9月20日までの案内 |
| 通常表示価格 | 各巻150pt・165円税込 |
料金・無料配信について
電子書籍の価格、ポイント、無料範囲、クーポン、キャンペーン期間は変更されます。掲載している数値や条件は2026年9月20日時点で確認できる情報であり、将来の価格を保証するものではありません。購入前には必ずコミックシーモアなど正規配信サービスの作品ページで最新情報をご確認ください。
全2巻なので、第1巻を無料で読める時期なら、作品の雰囲気やなつ江の怖さを確認してから第2巻を読むか判断しやすいですね。
特に本作は1巻と2巻で読後感がかなり違います。
第1巻だけでは、なつ江の嫌がらせが本格化したところでモヤモヤが強く残ります。一方、第2巻まで読むと、律の正体や安住との関係がつながり、反撃から結末まで確認できます。
そのため、無料分だけ読んでストレスが強かった場合でも、作品としてはその状態で終わるわけではないことは知っておいて大丈夫ですよ。
なお、その隣人、悪質につきのraw、zip、pdfなどを検索して、無料で読めるデータを探している人もいるかもしれません。
ただし、権利者の許可なく漫画をアップロードしているサイトやファイルは正規配信ではありません。
文化庁も、違法にアップロードされたことを知りながら侵害コンテンツをダウンロードする行為について、著作権法上のルールを案内しています。
出典:文化庁 インターネット上の海賊版による著作権侵害対策 よくあるご質問
違法性の問題だけでなく、非公式な漫画サイトやダウンロードページでは、不審な広告、偽のダウンロードボタン、外部サイトへの誘導などに注意が必要です。
無料で読みたいからといって、見慣れないraw・zip・pdfサイトへ個人情報やカード情報を入力するのは避けたほうがいいですよ。
無料キャンペーンはタイミングによって変わります。無料という検索結果だけで判断せず、コミックシーモアなどの正規電子書籍サービスで最新の配信条件を確認するのがおすすめです。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
その隣人、悪質につきは全2巻完結なので、何十巻も買わないと結末が分からない作品ではありません。正規サービスの無料キャンペーンやクーポンを活用できるタイミングを確認しつつ、安全に読むのが一番かなと思います。
その隣人、悪質につきのネタバレまとめ
その隣人、悪質につき~奪われた日常を取り戻すまで~は、大学進学で上京した佐伯律が、親切な隣人を装う黒塚なつ江によって平穏な生活を壊されていくところから始まるリベンジサスペンスです。
なつ江は最初から敵として登場するわけではありません。
新生活に慣れない律へ親切に接し、困ったことがあれば頼れる人物として距離を縮めてきます。
ところが、その親切は徐々に監視や過干渉へ変化。
律へ過剰に接近し、拒絶されると周囲からの信用まで利用して律を孤立させていきます。
ここが、本作が単なる迷惑隣人ものでは終わらないポイントです。
なつ江は住民や管理人から信用されているため、律が正しいことを話しても、最初はなかなか信じてもらえません。
しかも嫌がらせは騒音や玄関前だけではなく、アルバイト先や母親との大切なつながりにまで及びます。
しかし律は、ただ怯えているだけの大学生ではありません。
法学部へ特待生として進学した優秀な学生で、感情に任せて仕返しをするのではなく、記録や証言を集めながら冷静に反撃の準備を進めます。
さらに、序盤で不審者に見えていた安住が、実はなつ江に以前苦しめられた前住人だったと判明。
安住も律と同じように、なつ江から距離を詰められ、拒絶したあとに嫌がらせを受けていました。
第1巻で怪しい人物に見えた安住が、第2巻ではなつ江の過去を知る重要な証人になる。ここが大きな伏線回収ですね。
律と安住は協力し、住人たちの前でなつ江の本性を明らかにします。
結果として、なつ江が律を追い出すために利用しようとした住民たちの集まりが、逆になつ江自身を追い詰める舞台になります。
結末を簡潔にまとめると…
- 黒塚なつ江が律への嫌がらせの中心人物
- なつ江は過去にも前住人の安住を追い詰めている
- 安住は不審者ではなく過去の被害者
- なくなった洗濯物の件も後半の伏線につながる
- 律は法学部特待生で証拠を集めて反撃
- 住民の前でなつ江の信用が崩れていく
- なつ江はアパートから退去する展開になる
- 最終的には逮捕と賠償に至る結末
- 律と安住は最後に友人になる
- 漫画は全2巻で完結している
前半はなつ江の嫌がらせにかなりストレスを感じる作品ですが、後半では前住人、洗濯物、律の大学といった要素が反撃につながり、全2巻でしっかり決着します。
読んでいて特に面白いのは、単に強い主人公が突然反撃するわけではないところです。
律は最初から住民からの信用が弱く、なつ江は逆に信用が強い。
その圧倒的に不利な状況を、安住の証言、自分が集めた記録、法律を学んでいる律の冷静さによってひっくり返します。
だからこそ、第1巻で感じたモヤモヤが第2巻の逆転で回収されるんですよね。
そして個人的には、なつ江への制裁そのもの以上に、被害者だった律と安住がつながり、最後に新しい日常へ進んでいくところが印象的でした。
安住は以前、なつ江の被害によって部屋を離れています。
律も同じように日常を奪われかけました。
でも今回は、二人が協力したことでなつ江へ対抗できた。
そして、最後には、律に東京で初めての友人ができます。
なつ江を倒したから日常が戻っただけではなく、新しい人間関係まで生まれたというのが、この物語のラストとしてかなり良いところかなと思います。
タイトルの奪われた日常を取り戻すまでという言葉も、単なる自宅の平穏を意味しているのではありません。
律にとっては東京で始めるはずだった大学生活、母親との穏やかな関係、近隣住民との普通の付き合い、そして誰かを信じて友人になれる生活そのものを取り戻す物語です。
一方、安住にとっても、過去に逃げるしかなかった相手へもう一度向き合い、自分と同じ被害者を助けることで、止まっていた時間を少し前へ進められたと見ることができます。
その隣人、悪質につきは、嫌がらせの怖さだけを描くホラーではありません。周囲の信用を利用して被害者を孤立させる怖さと、それを証拠や人とのつながりによって崩していく逆転劇が魅力の作品です。
現在はコミックシーモアで先行配信されており、2026年9月20日時点では全2巻完結まで読むことができます。
無料範囲や価格などの配信条件は変更される可能性があるため、あなたが読むときには作品ページの最新表示を確認してくださいね。
そのうえで、親切そうな人物が少しずつ本性を見せていくサスペンス、前半のストレスを後半でしっかり回収する復讐もの、短い巻数で結末まで読みたい作品を探しているなら、チェックしやすい一作ですよ。

